塩沢文朗先生(乙女座)のお話を伺いました

2021年12月11日(土)9:38 PM

塩沢文朗先生(乙女座)の勉強会でお話を伺いました。

 

今はどこを見てもSDGSの文字を見ない日はありません。

雑誌、テレビのコマーシャル、お菓子、商品色々なところにその文字はついています。

Sustinable Development Goals

持続可能な開発目的のことです。

2015年に国連全員一致で採択された、国際社会全体が取り組む目標のことです。

 

環境を破壊しないような活動、そのような企業活動をしていく

地球環境は深刻に悪化中でエネルギー問題ではCО2の排気量の増えすぎで

温暖化は収まるところを知りません。

そのため異常気象となり、日本もこのところ台風、竜巻など今までになかったような災害が増えています。

 

身近なところでは

コンビニ、スーパーのビニール袋をやめてエコバッグにする、

プラスチックのストローをやめて紙のストローなする、

二重サッシにして室内を暖房冷房をそれほど使わなくても温めたり、冷やしたり

ペットボトルの再利用で洋服まで作られています。

そのような活動で地球を救おうと多くの人たちが立ち上がっているようです。

 

しかし、そんな小さなことで地球は救えるのでしょうか?

しかも、たった7年前に持続可能な開発目標が採択されていますが、

随分と遅い、遅すぎたんじゃないの?

 

色々考えると「間に合うの?」「大丈夫なの?」「楽観的すぎない?」という気持ちになるのは自然なことではないかと思います。

 

先日、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)のイノベーション戦略担当の

塩沢文朗先生(乙女座)の「カーボンニュートラル目標」実現における水素エネルギーの重要性の勉強会が京橋で行われ、参加させていただきました。

 

 

カーボンニュートラルとは温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを意味することです。

つり合いをとって、それで温暖化に少しでも歯止めをかけようということです。

 

日本は一次エネルギー(一次エネルギーとは原子力、化石燃料、それから水力や太陽発電などで自然から得られるエネルギーのことです)

それらの83パーセントが化石燃料に依存している国だそうです。

太陽光発電の装置、屋根などテレビでよく見るので、結構あるのでは?と思っていましたが、

殆どないに等しいのが今の日本なんですね。

化石燃料と石炭、石油、天然ガスです。

 

その化石燃料をほぼゼロにして、他の方法で日本はエネルギーを得なければならないというとんでもない使命を日本は課せられているのです。

しかも、あと29年ですよ。

 

塩沢先生によると、2050年、日本の電力需要は今よりも増えていると言います。

なんで?

日本の人口が減るのに?

 

人口が減っても電力消費は増えるはずだとのことです。

色々な分野で電化が進むことで人口は減っても電力量はさらに必要だということ。

 

日本は地形的に見て、風力発電、太陽光発電が十分にできる国ではないそうですから、

今後安価な水素エネルギーを大量かつ、安定的に導入できる手段が必要ということなのです。

 

水素エネルギーと言えばトヨタが水素、水素とよく言っていましね。

水素で走る車、

水素が電気を作る明るい未来。

 

しかし、今は水素よりも、アンモニアに多くの人たちの視線が集まっているそうです。

 

アンモニアは製造コストは低く、大変利用しやすいので、

現在日本でも、クリーン燃料アンモニア教会(CFAA)がアンモニアの技術開発、社会実装化に向けた取り組みを推進し、脱炭素社会の実現に貢献しているそうです。

アンモニアは肥料にもなるので、アメリカではトウモロコシ畑にアンモニアの肥料も撒いているそうです。

 

塩沢先生は、日本は技術開発にはとても熱心だけれど、その技術は本当にどの程度役に立つのか?

十年、二十年先に成熟度はあるのか?

コストはどうなのか?

本当に脱炭素効果があるのか?

それが疑問だとおっしゃっていました。

 

私はエネルギー全くの素人です。

その私が聞いていて、わかったことは

「ほんと、大変なんだ」ということです。

 

バブルがはじけて30年たっていますけれど、

それよりも短い時間で化石燃料ゼロにしないといけないなんて、

まるで今の日本人には他人事のようでは?

どうするの?

国会では十万円配る話、議員さんがずるして補助金受けた話など、

脱炭素なんて、どこかいってしまったような小さな話。

家がこれから来る台風で壊れるかもしれないというのに、

食事のときの副菜は豆腐かキンピラか?

ボディシャンプーをラベンダーではなくてバニラの香に変えてくれとか。

そんな小さなことを時間かけて話しあっているように思えてしまいます。

 

勿論、塩沢先生のように日夜、日本の脱炭素のために頑張っていらっしゃる政府関係者、博士、研究者、企業の方もいらっしゃるでしょう。

しかし塩沢先生はおっしゃいました。

日本の港は浅くて大型タンカーが入ってこれる大型の港は少ない。

 

それは昔から言われています。

日本の港の水深が浅いために大型客船、貨物船も入れないことから、

シンガポールなど大型の港があるところがジビネスの拠点になってしまっている。

そんなこと、昔から知っていたにも関わらず、それに対する対策の努力はしたのでしょうか?

 

安いアンモニアを輸入するために港だって作らないといけない。

ようやく港ができても、そのアンモニアを貯蔵するタンクはどこに作るのでしょうか?

 

さらに詳しく知りたい方は塩沢先生の執筆されている以下の本をお読みくださいませ。

 

また、塩沢文朗先生より、以下のようなお便りもいただきましたので、

皆様にもお伝えいたします。

「まず、日本の太陽光や風力に限界があるのは、地形だけでなく、日本の気候風土に因ります。日本は、砂漠のような乾燥地帯が国内に広がっている地域とことなり、晴れの日は限られる、太陽の高度が低い、大気中に湿気が多い等の理由で、日本に降り注ぐ太陽エネルギーは質も量も十分とは言えません。風力も東北地方の一部や、道東地域をのぞいて、コンスタントに風の吹く地域が少ないのです。ですから、海上の沖合に風車を建てようとしていますが、これは技術的にも経済的にも困難が伴います。

次に、アンモニアの主たる用途は肥料原料としての用途です(尿素肥料の原料)。これは、植物の生育には、窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)の3つの元素が必要だからです。ところが、アメリカのコーンベルト地帯では尿素ではなく、アンモニアを直接撒いて、土地にN分を供給するという(乱暴な)ことをしています。」

 

 

来年2022年は4月、5月、6月頃は世界できな臭い匂いがします。

エネルギー争奪戦争なんて起こっても不思議ではないかもしれませんし、

来年は821日以降、火星が双子座入りすることもあり、輸送に関してもトラブル多くなる暗示です。

輸送に関する費用が値上がりするなどして輸送がうまくいかないなどの問題も多発することがありそうです。

また若い人たちはこれからは医学部では再生医療専門に、また、化学関連ではエネルギー問題に詳しくなりたいものです。

そうすれば世界中で引手あまた、就職に困ることはないはずです。

 

また塩沢先生は「化学は一言で言える業界ではなくなった」とおっしゃっていました。

2,023年土星が魚座入りする3月8日以降、化学会社への政府からの注文が多くなり、

化学会社の人たちはストレス抱えて大変になるかもしれません。

2050年まであと27年しかないんだ。

なんとかしろ!なんて言われてしまい

化学者、化学会社勤務の中堅どころはうつ病になってしまう人も多くみられるかもしれません。

逃げなら今ですよ。

来年なら転職もうまくいきます。

また、逃げないで戦う化学会社であれば、2023年、2024年、2025年と

変わることを受け入れ、次々と会社の内容を変えていくことです。

一刻も早く、今後のスケジュール立てて今すぐ動くべきでしょう。

 

 

脱炭素にするにしても、日本は世界のお力を借りないと、自分の力だけでは無理なんですから、ほんと、周囲の国とうまくやっていってもらいたいものです。

喧嘩しないでくださいね。と祈るばかりです。

 

 

 

 

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