コンサル栄えて国滅ぶ「過疎ビジネス」
コンサル栄えて国滅ぶ「過疎ビジネス」
コンサル栄えて国滅ぶ「過疎ビジネス」 集英社親書 横山勲

どうしてこの本を手に取ったかと言えば、
ズームでこんな相談がありました。
歯科医になったばかりの青年で、インプラントで有名な歯科医院に勤め始めました。
ところがある日のこと「きみは笑顔が少ないね」
「コンサルができないのか?!」と院長に言われたそうで
それがショックでのズームでの鑑定となりました。
ええーっコンサル?
歯科医が?
歯科医は技術職だと思っているので、まずは腕の良い先生のところで修行して
腕を磨いてというのが普通だと思っていたのですが
今はコンサルしないとダメ?
コンサルって?
つまり営業ですかね。
患者さんに、上手にインプラントや費用の高い治療法を勧めるってことですね。
今の歯科医は腕を磨くのではなく、口達者で、上手に高い治療を勧めることができる人が
最高の歯科医ということになるのでしょうか。
本当に驚きました。
それで、「コンサル栄えて国滅ぶ」というフレーズに惹かれて
この本を読んでみました。
なんと恐ろしいことが書いてあるのでしょうか。
横山勲氏(河北新報編集部記者。1988年青森県出身。河北新報社入社後、報道部、盛岡総局、福島総局を経て現職。)
本当に凄い受賞する報道です。
横山勲氏
福島県のある町で、「企業版ふるさと納税」を財源に不可解な事業が始まろうとしていた。
著者の取材から浮かび上がったのは、過疎にあえぐ小さな自治体に近づき公金を食い物にする「過疎ビジネス」と、地域の重要施策を企業に丸投げし、問題が発生すると責任逃れに終始する「限界役場」の実態だった。
福島県国見町、宮城県亘理町、北海道むかわ町などへの取材をもとに、著者は「地方創生」の現実を突きつけていく。という内容。詳しくは是非読んでみてください。
私なりに理解したことを書けば
地方は市長、町長などは都会のような情報もなく、勤めている人たちもごく普通の人たちです。
そのごく普通の人達、私たちと同じですよね。
普通の人たちには国からやってくる補助金や交付金などの大金、どうやって使っていいのかわからない。
そりゃあそうですよね。
何億円という金額。
普段何千円、何万円のレベルで平和に暮らしていたら、
そんな大金どうやってみんなのために使うのかなんて、すぐに答えが出せる人は
いないのではありませんか。
そこに目をつけたのが都会のコンサル企業です。
まるでハイエナのように田舎の町の補助金、交付金を横取りするために、
巧な言葉で近づいてきて、コンサル企業は自分たちの私腹を肥やしていく。
そのようなシステムが今の日本中にはびこっているのでは?という本です。
官民連携の名のもとに、行政機能の外部委託が進められて、
地域は自ら考えることをやめる。思考停止。
地方創生とは恐ろしいお金の横取り物語のようです。
あ、もちろん、そうではなくて本当にキチンと地方で行われているところもあるでしょう。
しかし、歯科医でさえ、コンサルやれ!と命じられる時代です。
地方創生に不信感が芽生えてもおかしくないですよね。
鹿児島の出水の市長選に出られて惜しくも落選された筑紫みずえ氏(蟹座)は
言いました。
「出水や鹿児島はもっとひどいかもしれないのよ」と。
コンサル栄えて国滅ぶ。
トクリュウ詐欺も恐ろしいけれど、賢い人たちは賢い人たちでこれまたコンサル詐欺?のようなことを平気でする世の中なのですから、どうして人のものを横取りしたいと考える人たちが多くなったのか?
はて?
わからないですねぇ。

