「日本医療の未来を考える会」「集中」の代表・尾尻佳津典氏の講演を聞いて、日本の医療界の遅れに愕然とする

2021年09月30日(木)7:22 PM

鳥居坂はどうしてこんなに急なんでしょう。マスクをしての歩行には本当に辛い鳥居坂ですが、お天気が味方してくれたこともあり、気持ちの良い風の中、歩いていくことができました。

本日はグローバルロータリークラブにて、尾尻佳津典氏(獅子座)の卓話を拝聴いたしました。

信じられない悍ましい話が沢山出てきて、病院、医療の現状のこと、少しは詳しくなったかもしれません。

皆さん知っていましたか?大学病院というと、なんだか民間の病院よりも素晴らしいような気がして、つい駆け込んでしまうことがあるかもしれませんけれど、

尾尻氏によると、大学病院というのは、その時の国の方針に沿った医療を行う場所だそうです。従って、個人的には自分にあった病院探し、民間のドクターと親しくなったほうが良いそうだと言うことです。

尾尻氏は「国民が医療に関して全く無関心であることが問題だ!」と声高らかにおっしゃっていました。

多くの人たちは政治にも無関心だけど、医療なんてもっと無関心かもしれませんね。

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さて、日本には精神科病床、結核病床、感染症病床、療養病床、一般病床と五種類の入院できるところがあり、すべて合わせると157万床あるそうです。日本の25倍の面積を持つアメリカは5500の病院があり、90万床。

それでは日本は?

小さな国であるのに8300の病院があり、160万床ある。なので世界一の病床があることになるのです。

その中で一般病床は89万7380床あり、イタリアでは2000年にすでに廃止されている精神科の病床が日本にはまだあり、33万9780床あります。

しかし、感染症のための病床は1千815床しかない。ケタが違いに少なかった。

それで今回、コロナ患者が増えたこともあり、感染症のベッドを増やすことになったそうです。現在、手を挙げてくれた病院すべて、全部で7千床増やすことに成功しました。その1ベッド、国は最大40万円を出すそうで、

それは患者がいても、いなくても1床40万円、手を挙げた病院には支給すると決まったそうです。

えーーーっ、患者がいなくても!

7000床のベット×1日40万円=1日28億円

それだけの額が私たちの税金から病院へ補助金として配られることとなりました。

1か月でいくら?1か月で840億円だわ。それが半年?1年??何年続くの??

尾身茂会長の病院組織は全国に870の感染症のベッドを増やしたそうなので、

870×40万=3億4800万円 尾身会長の病院組織は、たった1日で3億4800万円入ることになります。

あ、尾身会長、双子座なので今年の11月から来年3月まで資産が増えるときです。

大当たりだわ。

日本の医療費43兆円ですが、その1日、28億円、毎日毎日出ていく額は、一年間43兆円の他、それ以外の額として新たに私たちの税金から支払われるのでしょう。

日本の医療費43兆円の財源は、皆様の税金、保険料、患者負担で成り立っています。

そしてその医療費はどこへ行くのかというと、

  • 病院の人件費に        20兆6400億円 48パーセント
  • 医薬品             9兆546億円 22.2パーセント
  • 病院の光熱費、家賃などの経費 7兆988億円 18.6パーセント
  • 医療機器購入費や給食費    2兆6600億円 6.2パーセント

ということで、尾尻氏はドクターたちの人件費以外は、下の3項目はもっと金額を削れるのではないか?ちょっとぼったくりに近いものがあるのでは?とおっしゃっていました。

そうですよね。患者の薬漬け、やめてもらいたいものです。

日本で一番外来患者の多い病院は順天堂病院で1日約4,000人くらい、2番目が東京女子医大で3,000人くらい、3番目が慶應病院と続くそうですが、順天堂病院の周囲の調剤薬局は1日、4千万円の売り上げを狙い、毎日奮闘しているそうです。

薬天国の日本ですね。

ということは、これからしばらく薬剤師と結婚するのが一番の生活の安定かもしれません。

しかしです。ここでも問題が。

世界で使われている薬、医療機器が日本では使ってはいけない、認証されていないものが多々あり、完全に日本は世界の後進国入りしているそうなのです。

1981年リスボンでの世界医師会で、後進国のために「すべての患者は医療を受ける権利がある」と決められたそうです。

しかし、今、日本では医療が受けられず自宅で亡くなっていく人がいる。世界が認めている薬さえ手に入らない国、日本。

今のまさに日本は堂々の後進国の仲間入りを果たしました。

さて、日本の医療が後進国になっている原因は多々あるそうです。尾尻氏から見ると医学界、医療界には極端なヒエラルーが存在してる。また、厚生労働省、これがしっかり仕事はしていても、とんでもない組織のようです。

現在、医師がブラック企業並みの労働ということもあり、厚生労働省では働き方改革を推進中だそうですが、それが進むと、夜間診療システムの崩壊など色々なところで国民に犠牲が出ることもあるかもしれないとのことです。

おーー怖っ!

尾尻氏の話は多岐にわたり、まだまだ皆さまにお伝えできないことが沢山ありますが、

皆様、是非これから医療に関心持って、「集中」を読んでくださいね。私にもわかりやすい言葉でキチンと書いてありますから、とても読みやすいです。

数字に弱い私ですが、億、兆円・・・・とにかく私たちが一生かかっても縁のない金額が私たちが関心を示さないために、知らないうちに動いている。

そして、その支払いのツケは私たち、そして私たちの子どもたちに回ってくる。

この日本国民の悲劇だけは本日の尾尻氏のお話でよくわかりました。

 

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