土星が12月20日に移動することのご案内
土星が12月20日に移動することのご案内
藤原歌劇団の大物テノール・藤田卓也さん(牡羊座)がホセを演じるオペラ「カルメン」が東京文化会館大ホールで行われたので、オペラ大好きな友達と一緒に出かけました。
藤田卓也さんの「花の歌」、クレシェンドで伸びていく最後のメロディーは神業、
観客全員が割れんばかりの拍手、忘れられない歌声となりました。
昔のお嬢様の友達は足が悪くて、杖をついての鑑賞です。
東京文化会館、かなり古い建物ではありますが、国際都市東京の代表的なホールでもあるのですから、足の自由な人にも優しいホールに改装されているのかと思ったら、昔のままの姿で全く変わりなく、スロープ一つなく、トイレに行くのも階段を使わなければならない始末、階段も手すりもなく、おめかしして外出した友達は足元が不安でひと苦労でした。
ふと、最近読んだ本の中の文章が浮かんできました。
「日本より幸せなアメリカの下流老人」矢部武氏(1954年生まれ)の中に、
アメリカで日系の高齢者支援団体(kimochi)の活動をしているスティーブ・ナカジョー氏が、かれこれ10年前に東京に来て講演した際、地下鉄に乗ったりして街をぶらついてみたけれど、高齢者や障害者の姿をあまり見かけなかったので、不思議に思い周囲の人に聞いてみたら、「多分、家にいると思いますよ」と平然と答えたので、びっくりしたという話です。
つまり、日本では高齢者は外を出歩くな、おとなしく家にいればいいということなのか。と愕然としたということです。
昨年6月17日の小樽での自民党集会でも、麻生太郎副総理(乙女座)が、
「90になって老後が心配とか、わけのわからないことを言っている人がテレビに出ていたけど、いつまで生きているつもりだよと思いながら見ていた」と発言し、
問題になったことがありましたけれど、それって本音なんでしょうね。
コンサートに行っただけですが、そんなところで高齢者に冷たい現実が見えてくる。
ナカジョー氏は「米国社会は弱人強食で冷たいというイメージがあるようですが、
高齢者や障害者に本当に冷たいのは日本のほうではないかという気がします。」
これって、本当なんでしょうね。
高齢者は星占いでみると、土星の支配下に入ります。
その土星が山羊座入りすることで、高齢者にとってみると、実に大変困難な時代が到来するという暗示です。
今年2017年12月20日から2020年12月17日までの間、高齢者は厳しい冬の時代に突入します。
そのための準備を今からしてください。
今、高齢者でない人も、先のことを考えるきっかけにしてください。
「日本より幸せな下流老人」を読むと涙が出そうになります。
日本では30年も40年も真面目に働いて年金保険料を納めた人が、老後に生活苦を抱え、問題を起こすケースが増えているそうです。
ということは日本では40年、真面目に働いてもまともに暮らせない国なのです。
そう言えば、2015年、新幹線の中で生活苦で焼身自殺した男性がいました。
鉄工所で35年働いて、月々12万円程度の年金を受け取っていたそうです。
しかし、家賃、税金、借金の支払いがあり、とても生活できなくなり、
最後に自らの命を絶ちました。
年間の日本全国の振り込め詐欺の被害額は406億円だそうですが、万引きの被害額は年間4600億円だそうで、なんと振り込め詐欺の10倍以上の被害額です。
全国で1日12億円も万引き被害が出ていることになります。
日本人が豊になっている?という証拠はそこから何も見えてきません。
長年真面目に働き、保険料を納めてきて人が退職後に生活苦を理由に、事件を起こすなど、そんな話はアメリカではほとんど聞かないそうです。
サンフランシスコ市の公衆衛生局の職員として働いたゲアリーさん(63歳)は67歳で退職を考えているそうで、ゲアリーさんの年金額は計算によると、(いくつかの年金に所属している)毎月4,000ドルになるそうです。(42万円ほど)
日本では厚生年金の受給額の平均は14.8万円くらい、年収500万円くらいだった人の年金額は夫婦揃って20万円程度だということですから、アメリカとはかなり大差です。
アメリカと日本は人口ピラミッドの違いがありますから、それを考えるとその差は当然であり、
ある程度受け入れなければならないことなのかもしれませんが・・・。
アメリカの公的年金OASDIは社会保障税を10年間納めれば、退職後にちゃんと年金を支払ってくれるそうです。アメリカの労働者の94パーセントはこの年金に加入しているので、ほとんどの人達が日本の下流の人達のように貧困になる可能性は少ないようです。
日本では国民保険料を40年間支払い続けても、満額で6万5千円しかもらえません。
その額は家賃にもならないのでは?
全米最大の公的年金基金であるCaIPERS(カルパース)は、会員170万人、総資産2,907億ドルで、会員から預かった基金はリスクを抑えるために不動産、世界の株などに分散して投資、年平均7.5パーセントのリターンを目標にし、それをほぼ毎年達成しているそうで、その素晴らしい運用は世界からも注目されているとのこと。
(日本も年金を株などに投資できることになっていますが、2015年度、年金積立管理運用独立行政法人は5.3兆円の損失を出しています。2016年上半期までで年金基金損失額はなんと37兆円に達しているという話ですから、アメリカ人のほうが幸せというのは、このことから考えても良く理解できます。)
アメリカでは保険制度がひどいので病気になれないのでは?という疑問も生じますが、
アメリカには国民皆保険はないけれど、高齢者と低所得者には医療扶助「メディケイド」というものがあり、精密検査も手術も高い治療もすべて公的医療制度が支払ってカバーしてれるシステムがあるそうです。ですから日本のように貧しいから薬も飲めず、治療もしてもらえないということはないようです。
日本では生活保護を受けるにしても、大変な審査があり、生活保護など恥ずかしいという雰囲気もありますが、しかしアメリカは違います。
「あなたはこの国に長く住み、働き、税金を払い、貢献しています。だから、政府があなたのためにサービスを提供しようとしている。これは施しではなく、政府からのお返しです。」
まるで映画のワンシーンに出てくるような愛に満ちた素晴らしい言葉。
生活保護者は堂々と胸を張り、国からのお返しを頂きます。
トランプ大統領が「国を守る」と言い張り、独自のやり方がひどすぎて、アメリカ人はお気の毒だわと思いますが、しかし、それでもアメリカの支配者は国民を守ろうとしている。
でも、日本は?
国民を守るのではなく、自分の名誉を守りたい人達ばかりなのでは?
豊洲の建築費用が一流ホテルの建築費より高いということ。
もう、東京もひどいことばかり。
いっそ、あの都庁を高値で土地建物ともに売却し、都議会を豊洲に移したら?
その売却費用を私たちの生活に、高齢者のスロープや医療、子供たちの遊び場や、子育て支援、駅のトイレを全部洋式にする、地下鉄全部にエレベーターを設置するなど、みんなのためにお金は回して欲しい。そう東京文化会館にもお金かけてもらいたいですね。
土星が山羊座入りすることで、射手座、双子座生まれの財政は低迷します。
その星座の夫、両親をもっていたら、今年12月からお金の出し入れには慎重になりたいものです。
また、若いあなたであれば、自分で自分の老後のための貯蓄を始めたいものですね。
素敵なシニアのお友達が言いました。
「年をとったらね、きょういくが大事なんだよ。今日、行く、ところね。」
そうね、私も年を取ります。
だから、叫ばないとね。「スロープつけてーーー」「エレベーターつけてーーー」
はい、皆さんもご一緒に。
「エレベーターつけてーーー」