彼女は何もしない人生を選んで生まれてきた?

2016年12月09日(金)3:54 PM
彼女は何もしない人生を選んで生まれてきた?

その昔、恩師の故・銭天牛先生に、
「みんな忙しいんだ。忙しいなんてことは、絶対に言うんじゃない。」
と、言われたことがあります。

だから、その言葉を今もずっと守ってきている。
夫も仕事をしている私のことが好きではなかったので、
常に仕事をしていないふりをするのも得意になった。
何もしていないふりをして仕事に励んでいた。
そんこともあり、知らないうちに私は二倍速人間になったような気がする。
何もしていないふりをして、やりたいことはやる。
しかし、それには時間が足りない。
だからすっ飛ばして文章を速読するように、
やることもすべて二倍速に。
そんなことで、常にすっ飛ばして駆け出しているので、
そそっかしい失敗は多々あり、
皆様にもご迷惑かけていることもあるかもしれませんが、
すみません・・・・ねぇ。
でも、その習慣のお陰で、今は3倍速くらい処理能率の良い生活習慣が身についたような
気がします。
暇に見える生活習慣が身につきました。
私には24年前から毎日電話がかかってくる読者の女性(獅子座)がいます。
雑誌の編集部に電話して、それでこちらの電話番号を知ったのだと思います。
実に24年間、家を留守にしている間以外、毎日必ず電話してきます。
そう、今朝もかかってきましたよ。
最初は熱心な読者だと思い、まともに返事をしていたのですが、
ある時から「あら?」
     「ちょっとへん?」

一日に電話のベルが鳴るのは、一回ではなく、十回も鳴ることがあり、
これ大変と電話線を切ってしまうこともあります。
レタスクラブ、andガールなどの雑誌を買い、よく目を通してくれているので、
読者は大切にしたい気持ちもあります。
しかし、こう多いと完全に迷惑電話です。

最初電話してくれたときは、20代だった彼女も、今は50歳手前になっています。
「私の運勢はどうですか?」
「私は結婚できますか?」

何十秒かの電話内容に必ずその2つの質問があります。

彼女は精神的な病で、自宅から出ることができないのです。
ご両親はそのことで離婚し、今は母と二人の生活です。
四国の田舎町なので彼女はやることがありません。
また、精神疾患なので働くこともできません。
しかし、電話だけはできる。星占いだけは好きなので毎日考えることができる人なのです。
時には発信元が「コウシュウデンワ」と表示されることもあります。
誰もいない寒空の田舎町の公衆電話から、十円玉いくつかもって東京に電話してくる。
その姿を想像すると、お気の毒で、やっぱり受話器をとってしまう。
もし、自分が逆の立場だったらと考えると、
電話かけたら、その相手が出てくれて短い時間でも返事をしてくれたら嬉しいだろうなーと思うからです。
彼女の人生は24年もの長い間、何ひとつ変わっていません。
彼女には結婚したい、お金を儲けたい、旅行に出たいという希望があるのですが
精神疾患のために、死ぬまでその願いは叶うことはないかもしれません。

彼女はきっと天国で「何もしない人生」ということを選んで、地上に降りてきたのかもしれません。
そう思うしかない。
「平凡でもいいんです。」
「別に普通に暮らせたら、それでいいです。」という人がいらっしゃいますが、
私はとても残念に思います。

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この地球に、星のかけらとして生まれてきて、普通でいいなんてありえない。
24年間、恋がしたい、結婚がしたい、旅行に出たいと思っていても、
電話しかできない人生もあります。
宇宙が誕生したときから今までを仮に1年、3153万6000秒にして考えてみると、
私たち人間の一生はたかだか 0.2秒だそうです。
本当に人の一生は短すぎる。
でも、私たちは自由に動ける。

1年の終わりの月、あと少しで2017年が始まります。
今年できなかったことは、来年、必ずやり遂げましょう。
あなたはまだまだやったほうが良いことがある。
え?私、何したらいいの?と質問される方は、
まもなく売り出されます、レタスクラブ、and GIRL  2017年運勢特集をお読みくださいませ。
そこにあなたのやるべきことが書いてあります。

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