[:ja]「デイベート」より「ダイアローグ」の時代到来[:]
「デイベート」より「ダイアローグ」の時代到来
コミュニケーションコンサルタントの西澤真理子先生(獅子座)の講演を拝聴することができました。
「対話のためのコミュニケーション」
西澤先生は日本ではドイツ語を学び、その後イギリスに渡り、その時にリスクコミュニケーションとの出会いあり、その後ドイツに渡り10年間本格的にリスクコミュニケーションについて学び、一時内閣府でのお仕事もされていたそうですが、現在は日本で筑波大の非常勤講師、またリテラジャパンを設立し、コミュニケーションコンサルタントとして多方面で活躍されています。
コミュニケーションコンサルタント?
聞きなれない言葉ですね。
リスクコミュニケーション?
はて??
わたしも初めて知りました。
リスクという言葉を聞くと、
リスク=危険なこと
そうとらえてしまいます。
実は、リスクは危険なことではなく、危険なことの起こる可能性が〇〇くらいあると想定することであり、危険だと断定することではないのです。
しかし、私たちはリスクがあると知ると 「怖い」
「いやだ」
「やめてーーーっ」となりますね。
そうなると、大事な世の中の問題、たとえば原発のこと、新薬のこと、体外受精のこと、ゲノム編集、遺伝子組み換えのこと、いろいろと私たちの生活に密着している深刻な問題がきちんと話しあわれないまま、宙ぶらりんとなってしまいます。
そうなると、結論として何も変わらない、または極端な結論が出てしまう可能性があります。
アメリカの移民=犯罪者
日本の野党=文句ばかり言う情けない集団
極端な言葉で結論づけられてしまいます。
西澤先生は、日本ではきちんと話あわれないまま、大事なことがおざなりになっていると
嘆いていらっしゃいました。
多方面で大事なことに関して国民レベルでの話しあいができていない。
諸問題が起こると、その分野の偉い方、学者、教授、専門家が出てきて、難しい言葉を並べる。
しかし、国民には通じない。
日本ではきちんとしたコミュニケーションが行われていないようです。
コミュニケーションには3つのDがあります。
① Debate デイベート (意見を戦わせる、勝ち負けがある)
② Discussion ディスカッション (討論、議論する、しかし対立する意見、歩み寄りはない)
③ Dialogue ダイアローグ (たんなる情報のやりとりではなく、話し手と聞き手とが理解を深めながら、互いに共感や意識・行動の変化を引き出し合う創造的なコミュニケーションのあり方を指します。)
西澤先生はこれからはデイベートではなく、ディスカッションではなく、ダイアローグが必要だと声を高らかにおっしゃいました。
クリエイティブディレクターのトップを走っていらっしゃる佐藤可士和氏(1965年2月11日生まれ・水瓶座)は現代を以下のように表現しているそうです。
80年代から90年代は消費者を説得する「説得の時代」
90年半ばからは消費者を説得するのではなく、こういうものはいかがでしょぅか?と提案する
「提案の時代」
2000年以降は説得も提案もしない、「共感の時代」
そう語っています。
押し付けではなく、相手に理解してもらい、共感してもらうことが大切だということです。
そうなると、やはりダイアローグの力がとても必要な時代となりますね。
現代はネガティブなことで満ちているような気がいます。
星占いでも、「凶事」を書かなくてはいけないことが多発しています。
しかし、そんなとき「厄払い方法」というものを星占いではお伝えします。
こんなネガティブなことがあなたの身の上に起こりやすいけれど、
こうしたら、それは軽減されますよ。ということで厄払い方法です。
それと同じように私たちはダイアローグ、互いに共感する、対話する能力、コミュニケーション力を身につけ、これからのネガデイブなことで満ちている時代を生き抜いていく必要があると思います。
ドイツ、他国では「コンセンサス会議」というものが行政の指導で開催されるそうです。
しかし、行政が開催しても、お金は出しても口は出さない、
市民が中心のオープン会議だそうで、
そこには宗教家、教授、ドクター、看護師、科学者、主婦、マッサージ師、アスリート、音楽家などいろいろな人たちが参加し、何週間も同じ議題について対話をし、そして市民自らが自分たちの納得いく未来を選択していくそうです。
なんとも羨ましい話ですね。
日本は何に関してもお上が決めて、それに下々のものが従うという、そんな形が未だ、続いているような気がします。
さらに深く勉強されたい方はどうぞ以下の本をお読みください。
きっとさらによく理解できるでしょう。
それにしてもアメリカのトランプ大統領の日々のニュースを見ていると、
「対話」などゼロ。
すべて力でねじ伏せている。
だから北朝鮮と意気投合しているんでしょうね。
2019年、今年よりもさらに厳しい時代が幕開きます。
そのときに、あなたがダイアローグのスキルを身につけていたら、
どんな会社にいても、どんな仲間としても、どんな嫌いな配偶者としても、
きっとうまく災いを避けて過ごすことができるはずです。
民主主義が影を潜め、支配者が力奮う時代になりつつある今日だからこそ、
ダイアローグで自分たちの国民の、PTAの、社員の、家族の意見をしっかりと伝えていかなければなりません。
あー、そう言えば娘たちが生まれた平成の頃よりデイベートというのがとても流行ってきたように思います。
ありました。ありました。
読売新聞社、全国教室デイベート連盟主催の「全国中学、高校デイベート選手権」 「デイベート甲子園」なるものが23年前から行なわれています。
あらあら、これは困りましたね。
読売新聞社さん、そろそろデイベート選手権ではなく、ダイアローグ、
デイベート甲子園ではなくて、学校給食甲子園ですね。
さあ、皆さまも時代に取り残されないようにダイアローグのスキルを身につけましょう。
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