中国のホームレスはQRコードをもっている
中国のホームレスはQRコードをもっている
「台頭する中国新興企業」
なぜ日本はユニコーン起業の数で中国に完敗したか?
(株)中国ビジネス研究所代表であり、多摩大学大学院フォローでもある
沈才彬氏(シンサイヒン氏 1944年12月8日生まれ・射手座)の講演会に参加し、実にためになるお話を拝聴することができました。
沈氏のお話は日本人の皆様、全員に聞いてもらえたらと思いました。
だって、中国ではホームレスがQRコードをもっている・・・・・・って、
「えーーーーーーーーっ」となりませんか?
時々歩きます日比谷から銀座に行く地下通路には、しばしばホームレスが何人か寝ていますが、その枕元にはQRコードの紙なんてありません。
しかし、中国深圳で、確かにそんなホームレスを沈才彬先生は目撃しています。
沈先生が今年の4月に出版された「中国新興企業の正体」角川新書を出すきっかけとなったのが、この衝撃的な場面だったそうです。
わたしも先生の講演の中で一番衝撃的な話がコレでした。
物乞い用の入れ物の隣に、QRコードの紙がペランと置いてあるそうです。
なんで?と思った沈氏が見ていると、そこに紳士がやってきて、
自分の携帯にそのQRコードをかざしたそうです。
携帯からホームレスに施しが行くシステムだそうです。
す、す、凄い!
尖閣問題で中国けしからん!と言っている紳士の皆様、
日本は技術立国だからどこにも負けない!と言っている紳士の皆様、
そんな方々に是非聞いてもらいたい話だと思いました。
そんなこと言ってる場合じゃないもの。
沈先生は射手座だけあり、中国の大学で学び、東大の客員教授となり、早稲田大学の客員教授、お茶の水女子大、一ツ橋大学院の研究員、そして三井物産戦略研究中国経済センター長なども努め、いろいろなところを泳いできていらっしゃる幅広い視野の持ち主です。
(射手座は生涯いくつもの仕事をこなしていく運命があります。決して最初に勤めたところで終わらない)
中国のお生まれではありますが日本在住期間もとても長いので、
どちらの国に対しても公平な判断のできる方ではないかと思われます。
また、月も乙女座、木星も乙女座に位置している時期に生まれていることもあり、射手座の大胆さに加え、乙女座の緻密さが加わっています。
その論説は射手座らしい豊な視野と乙女座チックな鋭い観察眼とがミックスされて、それはそれは面白かったです。
さて、沈先生の目から見ると、日本は相当遅れているようです。
中国では白タクが合法化され、配車アプリも4億人が利用しているので、
どこでもすぐにタクシーがくるそうです。
日本にも配車アプリがあり、利用したけれど、
「たった今、そちら周辺には車がございません」と言われ、
冷たくはねのれられることが何度か・・・。
利用したいのに、車がないなんて・・・ひどい。
「お腹がすいた」という出前サイトもあるそうです。
そのサイトは24時間営業、深夜でもお寿司、ヒザが届く。
中国国内200都市、宅配レストランは130万社も登録されていて、
配達員は300万人。
えーー、夜中に宅配130万社からお料理を選べて食べられるの?
シェア自転車も盛んで国内180都市に700万代投入しているので、
中国人は自分の自転車など持たない人のほうが多いそうです。
などなど・・・・
2049年、中国は建国から百年たったら、世界1の国になる、世界の覇権国になるという高い目標を掲げています。
では日本は??あるの?
「China 2049」を執筆されたアメリカのマイケル・ピルズベリー氏(1945年2月8日生まれ・水瓶座)も、中国には100年に及ぶ国家戦略があると書いています。
日本、見当たらないわー。
沈先生の若い頃、北京から上海は普通列車で27時間かかり、特急列車でも23時間かかったそうです。
日本で言えば、東京から鹿児島くらいの距離に当たります。1463キロくらい。
それが今、中国高速鉄道で5時間弱となりました。
日本から鹿児島まで新幹線で6時間半くらい?のようです。
そこから見ても全く日本と同じレベル、いえ、それ以上に中国の高速鉄道は成長しています。
私たちはアメリカの4強企業の名前はすぐに出てきます。
GAFA(ガーファ)
G Google
A Amazon
F Facebook
A Apple
アメリカのIT、時代を牽引する企業の代表です。
すべて私たちの生活で欠かせないツールになっているので、よく知っています。
では中国の3強は?
BATと呼ばれている3企業です。
B バイドウ(自動運転その他)
A アリババ(物販その他生活すべて)
T テンセント(AI、通信その他)
アリババくらいしか知らないわねぇ。
昨年のアジアの時価総額ランキングでは1位から7位までになんと中国が4社、
日本はトヨタ1社のみ。
1 |
テンセント |
30兆5,000億円 |
中国 |
2 |
アリババグループ |
29兆9,000億円 |
中国 |
3 |
サムスン電子 |
29兆円 |
韓国 |
4 |
中国商工銀行 |
26兆8,000億円 |
中国 |
5 |
チャイナ・モバイル |
25兆3,000億円 |
香港 |
6 |
中国建設銀行 |
22兆9,000億円 |
中国 |
7 |
トヨタ自動車 |
20兆3,000億円 |
日本 |
中国の11月11日は独身の日と呼ばれ、アリババでは大々的なセールが行なわれるそうです。
(来年2019年9月からのアリババのCEOは、この独身の日を創った張勇氏になるそうです)
独身の日、1日の売り上げ高は1900億円くらいになるということ。
1秒間で3,000万件以上のカード決済が行われるそうです。
たった1秒間ですよ。
1900億円というと、日本の三越、伊勢丹、高島屋などデパート全体の一年間の売り上げがの
約1,4倍だそうです。
日本デパートの一年間の総売り上げをたった1日でアリババは売りあげる。
そのアリババの創業者であるジャック・マー氏(1964年9月10日生まれ・乙女座)のことを、
沈先生は詳しく教えてくださいました。
つい最近のニュースでは9月10日のマー氏のバースデーに、来年の誕生日に仕事を退き、教育と慈善事業に専念するとマー氏は語っています。
現在乙女座の労働・健康の室に長期的に火星が進行しているので、
多分疲れていらっしゃるのかもしれません。
さて、沈氏のお話ではジャック・マー氏、若い頃、とてもデキの悪い男子だったそうです。
数学ができなかったので大学の試験も一回目、数学1点しかとれず、
2回目の入試試験では数学19点、
二浪して3回目の受験で数学はなんとか合格点に達したけれど、
総合点で5点不足していたために不合格になったそうです。
しかし、たまたまその大学に欠員が出て、なんとか大学に入学。
在学中に警察のバイトをしようと友達5人で面接に行ったけれど、
他の4人は合格、しかしマー氏だけは不合格でバイトできず。
次にファーストフードのバイトをしようと、友達24名と面接にいき、
ここでもたった一人、マー氏だけが落ちた。
今度はホテルのバイトをしようと親戚と二人で出かけていったら、
親戚は合格したけれど、マー氏は落ちた。
その理由は「お前はイケメンではないからダメだ」ということだったそうです。
あ~、そうね~、やっぱり顔、怖いかしらね?
バイトは落ち続けたけれど、卒業後は英語の先生になり、
8年後にアリババを立ち上げたそうです。
そのアリババ創立に携わってメンバーはマー氏の生徒たちであり、
みんな就職できなかった人ばかりだったということ。
沈先生は言いました。
「ジャック・マーはどんなときでも諦めていない、だから決して諦めてはいけないのだ!」と言います。
「今日はうまくいかなくて、厳しい、明日はもっとうまくいかないかもしれない」
だから、明後日にはみんな努力をやめてしまうことが多い、
しかし、マー氏のように「明後日はよくなるかもしれない」と思って努力することが大切だと語ってくださいました。
日本人よ、諦めるな!と先生は励ましてくれているように聞こえました。
現在、中国企業に勝てる日本企業は一つもないそうです。
でも、マー氏のように、いえ、昔の日本人のように「今はだめでも、明日があるさ、そして明日がだめなら、その次の日があるさ」そう、ネバーギブアップ!
この精神でいけば、いつかは再び、日本企業だって、アジア一番の企業になる日がやってくるかもしれませんね。
1980年代、今から35年ほど前の日本は
GDP世界第2位
日本のGDPは、ドイツ、フランス、イギリスを足したくらいあった
中国の7倍もあったのです。
しかも世界の10大企業のうち、日本企業は8社がトップテン入り、
世界の50代企業のうち、日本企業は33社がトップ50入りしていたのですから、
栄枯衰退とは言いますが、これからただ落ちていくのを見るのは、なんだか寂しいですね。
沈先生は最後に何度も言いました。
「若い人たちを育てないといけない」「若者のための環境作りが絶対に必要だ」と。
現在の日本は高齢化が進み(人もインフラも、みんな老化、老朽化しています)
そのための莫大な費用がかかっているのは確かですが、
しかし、お金はあるはず。
大企業の内部保留のお金は昨年403.4兆円もあり、
前年に比べると、なんと17.6兆円も増えているのです。
お金は貯まっているのに、出さない。ケチだわ。
内にはケチケチしているのに、他国には沢山お金をあげている国、日本。
南北平和、アメリカと北朝鮮の平和、そのために日本はお金だけ出させられるなんて話も浮上しています。
冗談じゃない!
中国企業、中国政府はデキル人に対してお金はじゃんじゃん出すそうです。
それも集中的に出すときは出すそうです。
中国のベンチャーキャピタルの投資額は3年前、400億ドルでたったとき、
日本はたったの7億ドルしか出さなかった。
今はさらに少ないのではないでしょぅか?
確かに中国は共産党で怖い国かもしれないけれど、もう一つの全く違う中国が、現在の中国には確かにある。そしてたった今も成長し続けている。
実に魅力的な国になっているのかもしれません。
さらに詳しく中国のことを知りたい方はこの本をお読みください。
今年の11月8日以降、木星は射手座入り、
牡羊座さん、天秤座さんは、11月から一年間、留学にラッキーな1年となりますよ。
今から準備してください。
また何座であったとしても外国に関心持つ人には幸せが訪れる暗示です。
さあ、あなたも中国に出かけて、新しい世界、新しい時代を感じてみてはいかが?